AACoRE > Laboratories > Kamei's Lab > Index in Japanese
ILCAA
亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

ジンルイ日記

つれづれなるままに、ジンルイのことを
2005年1月

日本語 / English / Français
最終更新: 2005年1月28日
[←前の日記へ][今月の日記へ] [テーマ別目次へ] [月別目次へ][次の日記へ→]

■『手話でいこう』読売新聞に掲載! (2005/01/28)
■待ち合わせるヒトビト (2005/01/27)
■『手話でいこう』は×ですか!? (2005/01/20)
■ICOCA と身体技法 (2005/01/15)
■不思議の国のアリスの気持ち (2005/01/12)
■哺乳綱・肉多目 (2005/01/11)
■初詣のかけもち (2005/01/03)


2005年1月28日 (金)

■『手話でいこう』読売新聞に掲載!

『手話でいこう』が、読売新聞(大阪本社版)2005年1月28日朝刊の「くらし」面の記事で紹介されました。四段で、手話で話す私たちの写真入り。たいへん大きなあつかいです。> [記事を見る]

うれしかったのは、「手話を公用語に」という私たちの意見が、見出しで紹介されたこと。このような考え方が読者の目に触れる機会をつくってくれたことに、感謝したいと思います。

ちなみに、新聞各社の中で「手話を日本の公用語に」という意見を紹介してきた実績は、読売が先行している。他社も時代に遅れないようにがんばってくださいね。


2005年1月27日 (木)

■待ち合わせるヒトビト

ある日、私は待ち合わせをしていた。待ち合わせの名所で、人が来るのを待っていた。同じ時、同じ場所では、私の知らない多くの人々が、やはり待ち合わせをしていた。

「お待たせ」「時間ちょうどだね」…

人たちは、出会っては集まりを作り、そして立ち去っていった。

そんな人たちを見ながら、私は想像した。今日一日の間に、地球上でいったい何人の人々が待ち合わせをしたのだろう。会議もデートも契約も、借金も結婚も葬式も、言ってみればすべて待ち合わせだ。そういう待ち合わせの数だけ出会いがあり、遅刻があり、すれちがいがある。

『約束するサル』という本があった。裏切りもあれば欺瞞もあるが、それでも私たちは約束し続けることをやめられない動物なのかもしれない。

そんなことを考えながら、私は人を待っていた。

「お待たせ!」


2005年1月20日 (木)

■『手話でいこう』は×ですか!?

私たちの書いた本『手話でいこう』、インターネットではどんな評判なのかな…と、サイトを見ていたある日のこと。衝撃的な記述を発見した。
『手話でいこう』[×]
がーん…。全否定。公立図書館のわりに、何とぶっきらぼうな書評ではありませんか。

よく読んだら、[×]=「貸出中でいま本棚にない」という意味らしいよ。なんだ、読者がいるならうれしいニュースじゃないですか。それを早く言ってください。

著者は、こんなことにも一喜一憂してしまいます。


2005年1月15日 (土)

■ICOCA と身体技法

ICOCA(イコカ)。JR西日本が出しているタッチ式の IC カード。「ピッ!」「ピッ!」「ピッ!」と ICOCA をタッチして人々が改札を通り過ぎていくのは、すでに朝の駅の風景となった。

ある日、私は見てしまった。中年のサラリーマン風の男性が、ICOCA を自動改札機の中に差し込もうとしていた、その瞬間を。

一瞬人の流れが止まる。3秒後には「ピッ!」とタッチに成功。そして人の流れは復活し、いつもの通勤風景に戻った。

おじさん、あなたは悪くない。こういう何気ない身体技法が、人類の歴史をつくってきたのですから。


2005年1月12日 (水)

■不思議の国のアリスの気持ち

「不思議の国に迷い込んだアリスのような気持ち」。

『手話でいこう』を読んでくださった方(聴者)の感想だ。本を読んで、知らない世界に一瞬迷い込んだような気になったとのこと。

そう、私が手話の勉強を始めたときも、確かにそんな気がした。ろう者にとっては(何を今さら…)というただの現実なのかも知れないが、音声で育った聴者にとっては、冒険並みの異世界体験として感じられることがある。

かめ「なあ、不思議の国のアリスみたいだってさ」
ねこ「あらそう。じゃあ『アリス』とお呼び」
かめ「だれが呼ぶか」

異世界でも何でもない、ただのベタな会話も、もちろんある。


2005年1月11日 (火)

■哺乳綱・肉多目

近所のラーメン屋の壁に「肉多目」と書いてあった。「にくたもく」。はて、いったい何のことだろう。

食肉目、食虫目、霊長目、偶蹄目…。私の頭の中の事典に、「肉多目」という動物はいなかった。

それが「にく・おおめ」だと分かったのは、ラーメンが出てきた後だった。


2005年1月3日 (月)

■初詣のかけもち

明けましておめでとうございます。

私たちの初詣は、いつも学問の神様。今年は、学問的に達成したい目標がたくさんあるのです。神社をいくつかかけもちで回ろうかと、本気で思った。

ねこ「初詣のかけもちなんかしたらあかんよ」
かめ「なんで」
ねこ「そんなことしたら、神様怒るで」
かめ「他社に行っても、分からんやろう」
ねこ「それが分かるねん。神様って、実は顧客の信用情報交換してるねん」
かめ「…サラ金かいな」

結局、一つにしぼって、しっかりとお参りしてきました。

今年も、こんな感じでとばしていきます。どうかよろしくお願いいたします。



矢印このページのトップへ    亀井伸孝日本語の目次へ

All Rights Reserved. (C) 2003-2013 KAMEI Nobutaka
このウェブサイトの著作権は亀井伸孝に属します。