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ジンルイ日記つれづれなるままに、ジンルイのことを |
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最終更新: 2013年2月28日 |
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2013年2月9日 (土)
■さかなとUSB
むかしむかしのおはなしでございます。
あるきょうじゅが、じぶんのがくせいのろんぶんがとてもきにいらないといって、なんということでしょうか、たんねんにかきあげたろんぶんのきちょうなデータがはいったUSBメモリを、おこってうみになげすててしまいました。
「おまえがそつぎょうしたかったら、あのUSBメモリをさがしてくるんだな! みごとみつけてきたら、がくいをやるぞ」
がくせいはとほうにくれましたが、なすすべもありません。だいがくをさり、おしろのだいどころではたらきながら、かなしみにくれるひびをおくっていました。
あるひ、いつものようにだいどころで、いちばからとどいたばかりのさかなをさばいていたときのことです。ほうちょうにカチリとかたいものがあたりました。よくみてみると、なんとさかなのはらから、みおぼえのあるUSBメモリがでてきたではありませんか。
よろこびいさんだがくせいは、おしろのだいどころをとびだして、きょうじゅのけんきゅうしつにかけこみました。
「せんせい、さがしていたUSBメモリをみつけたので、おとどけしました!」
「な、なんということだ。これは…わたしのまけだ。きみは、ここのきょうじゅになりなさい」
「ありがとうございます」
こうして、めでたくきょうじゅのゆるしをえたがくせいは、がくいをとってきょうじゅになり、すえながくだいがくをよくおさめました。
USBメモリのなかのデータはふっきゅうできず、ろんぶんはえいえんにきえたままとなってしまいましたが、ほんにんもふくめて、そのことにきづいたひとはだれひとりありませんでした。
めでたし、めでたし。
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