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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

「新しい優生思想としての"コミュ障": 異文化間の快適な対話を目指して」

亀井伸孝
特別企画:「"コミュ障" を超えて」
『こころの科学』191: 57-63
東京: 日本評論社
2017年1月1日刊行

日本語 / English / Français
最終更新: 2019年6月8日

こころの科学191

特別企画「"コミュ障"を超えて」内容紹介

"コミュ障"という言葉を通して「コミュニケーション偏重社会」を考える。発達障害等相手の問題と片づけず、対話の可能性を探る。

■新着情報

美作大学・美作大学短期大学部の国語入試問題に採用 (2019/02/03) >> [こちら]

■書誌情報
■リンク
■特別企画執筆者一覧
■特別企画もくじ
■ちょっと立ち読み
■書評など


■書誌情報

雑誌名:『こころの科学』
英文タイトル:Human Mind
監修:青木省三・宮岡等・福田正人
巻号:191号
出版社:日本評論社
発行日:2017年1月1日

ISBN:978-4-535-14091-2
雑誌コード:63956
判型:B5判
ページ数:124ページ
価格:本体1,270円+税

特別企画:「"コミュ障" を超えて」(pp.7-82)
特別企画編者:山登敬之

亀井伸孝寄稿論文:「新しい優生思想としての"コミュ障": 異文化間の快適な対話を目指して」(pp.57-63)


■リンク

日本評論社
日本評論社『こころの科学』191号のウェブページ
Amazon のページ


■特別企画執筆者一覧(肩書きなどは刊行年月日現在のものです)

■特別企画編者
山登敬之(やまと・ひろゆき):東京えびすさまクリニック/精神医学

■特別企画執筆者(論文の掲載順)

子安増生(こやす・まさお):甲南大学文学部/発達心理学
村上由美(むらかみ・ゆみ):ボイスマネージ/言語聴覚学
竹端寛(たけばた・ひろし):山梨学院大学法学部/福祉社会学
藤川洋子(ふじかわ・ようこ):京都工芸繊維大学アクセシビリティ・コミュニケーション支援センター/臨床心理学
貴戸理恵(きど・りえ):関西学院大学社会学部/社会学
吉野聡(よしの・さとし):吉野聡産業医事務所/精神医学
香山リカ(かやま・りか):立教大学現代心理学部/精神医学
亀井伸孝(かめい・のぶたか):愛知県立大学外国語学部/文化人類学
吐師秀典(はし・ひでのり):特定非営利活動法人友愛会/保健学・看護学
坂上香(さかがみ・かおり):特定非営利活動法人 out of frame/映画監督
斎藤環(さいとう・たまき):筑波大学医学医療系社会精神保健学/精神医学


■特別企画もくじ

特別企画: "コミュ障"を超えて 山登敬之編 pp.7-82

(序文)………山登敬之 7

■"コミュ障"とコミュニケーションを考える 8

心の理論とコミュニケーション能力………子安増生 8
コミュニケーション障害とは何か………村上由美 14
本来的なユニークさを取り戻すために: 「空気を読む」という「統治」をめぐって………竹端寛 21
"コミュ障"とは誰のことか………山登敬之 27

■ディスコミュニケーションの実態 33

親子・夫婦・家庭における"コミュ障"………藤川洋子 33
若者の対人関係における"コミュ障"………貴戸理恵 39
産業医からみた職場の"コミュ障"………吉野聡 45
ネット社会における"コミュ障"………香山リカ 51

■コミュニケーションの壁を乗り越えるヒント 57

新しい優生思想としての"コミュ障": 異文化間の快適な対話を目指して………亀井伸孝 57 → [ちょっと立ち読み]
「ホームレス」という状況にある人とのコミュニケーション………吐師秀典 64
刑務所とアート: 関係性の壁を崩すために………坂上香 71
"コミュ障"は存在しない: 開かれた対話と「コミュニケーション」………斎藤環 77


■ちょっと立ち読み(亀井, 2017)

亀井伸孝. 2017. 「新しい優生思想としての"コミュ障": 異文化間の快適な対話を目指して」(山登敬之編: 特別企画「"コミュ障" を超えて」)『こころの科学』(日本評論社) 191 (2017年1月): 57-63.

本論は、"コミュ障(コミュニケーション障害)"という概念を、コミュニケーションおよび障害の原義にさかのぼって検討するとともに、このことばが流行する現象の背景にある特有の思想状況に光を当て、警鐘を鳴らすことを目的とする。

まず、"コミュ障"を論じるために、コミュニケーション、そして障害とは何かを確認し、その語義を明らかにすることから始めねばならない。(…)

□コミュニケーションとは何か………57
□障害とは何か………58
□"コミュ障"とは何か………59
□"コミュ障"は状況依存的である………59
□"コミュ障"生成のからくり: 新たなる優生思想の誕生………60
□要求水準を下げていくことの重要さ………61
□異文化間の対話を促進する………62
□そして、大学のありかたも………63
注………63


■書評など

「新しい優生思想としての"コミュ障"」をご紹介くださりありがとうございます。一部をご紹介することで筆者からの謝意に代えさせていただきます。また、すべての書評などをカバーできておりませんことにつきご容赦ください。

■美作大学・美作大学短期大学部の国語入試問題に採用 (2019/02/03)
本論文が、美作大学・美作大学短期大学部の国語入試問題に採用されました。本論の前半における、障害の医療モデルと社会モデルに関する概説(pp.58-59)の部分が、入試科目「国語総合」における長文の問題文となりました。

入試採用大学:美作大学・美作大学短期大学部(両方の共通問題)
試験科目:一般I期「国語総合」
試験実施日:2019年2月3日
美作大学・美作大学短期大学部『入学試験問題集2019年度版』の冊子として無料配布



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