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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

おもな研究テーマ

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最終更新: 2010年1月9日

京都大学大学院理学研究科人類進化論研究室、および京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ専攻で、主に以下のような研究に従事してきました。

■アフリカ熱帯雨林の狩猟採集民に関する研究
■アフリカのろう者と手話言語に関する研究

2004年4月から、関西学院大学21世紀COEプログラム「『人類の幸福に資する社会調査』の研究」専任研究員/特任准教授として、さらに以下のような視点を含めながら研究を進めてきました。

■社会調査法としての応用人類学/実践人類学の可能性
■マイノリティと幸福に関する基礎研究

2007年9月から、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の研究員となり、以下のプロジェクトを開始しました。

■アジア・アフリカの手話言語に関するデータベース構築
■数学者コミュニティとコミュニケーションの文化人類学


■アフリカ熱帯雨林の狩猟採集民に関する研究

アフリカ熱帯雨林に暮らす狩猟採集民Bakaの暮らしについて、現地の集落に住み込んで学び、主にこどもたちの活動についての調査を行いました。

□遊びの調査

狩猟採集民のこどもたちの遊びを80種類以上集めました。自分たちでおもちゃを作り、独自の創作をこらしたこどもたちの文化ですが、おとなの活動のおもしろい部分はちゃっかりと借用しています。狩猟採集活動と遊びは、どこか通底しています。

□遊びのような狩猟採集活動の調査

こどもたちは「○○(動物)を取りに行くぞ!」と森に出かけて行きますが、実際に取れることはありません。それでも満足した顔で帰ってきます。これは狩猟採集活動の本質にある面白さと関わっていますし、これはこれで物事を覚えるよい機会となっています。

□学校と遊動生活の関わりについての調査

森の中を遊動して暮らす狩猟採集民のこどもたちは、はたして学校に通うのでしょうか。答えは、こどもたちは狩猟の季節になると、みんな学校をさぼって森へ入ってしまうのでした。この社会では、森の方が本当の学校なのかもしれません。


■アフリカのろう者と手話言語に関する研究

アフリカのろう者と手話に関する人類学的研究を進めています。手話という言語を話し、独自の文化と歴史を持つろう者のコミュニティからさまざまなことを学びつつ、ろう者と聴者がよりよい形で共存できる社会制度の提言をめざして調査・研究をしています。

□西・中部アフリカのろう者と手話言語に関する人類学的調査

アフリカ5カ国(カメルーン、ガボン、ベナン、ガーナ、ナイジェリア)で現地調査をしました。ろう者たちからの聞き取りを中心に、ろう者団体、ろう学校、ろう者の諸活動、手話言語の歴史と現状について調査を進めています。

□アフリカろう者コミュニティ形成史に関する調査

アフリカろう教育の父と呼ばれる黒人ろう者フォスター博士の生涯と、彼のライフワークだったアフリカ13ヶ国でのろう教育事業の全容解明を目指しています。世界一多くのろう学校を作った、ろう者たちによる世界最大のろう教育事業だったのです。

□ろう者の人類学・開発の諸理論に関する調査

アフリカのろう者の言語、文化、歴史について学び、また当事者が望む将来像についての理解を深めるため、人類学や開発のさまざまな理論について調べています。「ろう者の文化理解に基づいた開発」の新しい理論モデルを模索しています。

□日本貿易振興機構アジア経済研究所研究会委員(2005-2009)


■社会調査法としての応用人類学/実践人類学の可能性

人類学やフィールドワーク、はたして社会の役に立つか。他の社会調査法と比べたときの長所と短所は。人類学をさまざまな社会調査法の中に位置付け、その特徴と有効性を探ります。

□ワークショップ「多文化と幸せ」

2004年11月から関西学院大学COEワークショップ「多文化と幸せ」を主催し、フィールドワークを通じて同時代の諸問題に向き合おうとする若手研究者による学際的な共同研究を行いました。

□日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター・客員研究所員(2009-)


■マイノリティと幸福に関する基礎研究

文化、言語、歴史を異にする人々が、どうすれば幸せに共存していけるのでしょうか。違うから分ければいいのでしょうか。逆に、違いを忘れて混ぜればいいのでしょうか。マイノリティとマジョリティのよりよい関係のための理論研究を進めています。


■アジア・アフリカの手話言語に関するデータベースの構築

手話言語とろう者の文化に関するフィールド調査およびそれに基づいた研究・教育の振興のため、データベースの構築を進めています。

・フランス語圏アフリカ手話(LSAF)のDVD動画辞典の作成(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所2008年度言語研修事業の一環)

言語研修「フランス語圏アフリカ手話 (LSAF)」
DVDの紹介

・アジア・アフリカ手話言語、ろう者コミュニティに関する総合データベースの構築

海外の手話言語に関する総合データベースサイト「アジア・アフリカ手話言語情報室」(Center for Asian and African Sign Languages (AASL)) を開設しました。

(1)「アジア・アフリカ手話言語情報室」(2007年版)

試行版として、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所内に設置したデータベースです。おもに日本語を使用し、2007年9月5日に開始、同年12月27日に (2) への移行準備のため更新停止しました。

アジア・アフリカの28の国・地域(アフリカ9、アジア17、大洋州2)に関する情報を掲載しました。

アーカイブをこちらで見ていただけます

(2)「アジア・アフリカ手話言語情報室」

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所内にに設置したデータベースです。日英二言語完全併用で、2009年6月9日に開始、現在も拡充中です。

アジア・アフリカの110の国・地域(アフリカ54、アジア27、中東15、大洋州14 [2010年1月2日現在の登録数])、およびこれらの国・地域に分布する84種の手話言語(アフリカ31言語、アジア34言語、中東11言語、大洋州8言語 [2010年1月2日現在の登録数])に関する情報を掲載し、現在も増築作業を続けています。

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■数学者コミュニティとコミュニケーションの文化人類学

数学者たちのコミュニティにおける参与観察を行い、会話やジェスチャーの分析を通して、「数学という文化」のエスノグラフィーを書くための予備調査に着手しています。


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