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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

2012年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業
「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興」

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最終更新: 2017年8月13日

愛知県立大学における教育・研究活性化推進費事業として、「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興」(2012年度採択、代表者: 亀井伸孝)を実施しました。このページでは、この事業の概要を紹介しています。

なお、次年度も関連事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」(2013年度採択、代表者: 亀井伸孝)の実施が決定しました。


■事業の目的

本事業は、映像技術を活用したフィールドワーク実習と作品上映会を行うことを通じて、学生の調査力、表現力の向上をはかるとともに、大学間交流にも資することをねらいとします。

■事業案にいたる背景

外国語学部では、世界に通用する人材の育成を目指した教育を行っています。そのためには、語学力のほか、世界各地を実際に訪れ、自身の体験とコミュニケーションを通じて異文化理解を深めるという、フィールドワークの技法とセンスをつちかうことが欠かせません。さらに、現地で事象をただ見聞きするだけではなく、調査倫理をふまえつつ客観的な方法で記録し、明快に表現し、社会への成果還元を行うという一連のプロセスを身につける必要があります。この目的のため、本学においてフィールドワーク教育を振興することを考えています。

■映像を中心とする理由

近年、技術革新にともなってさまざまな新しい機器が開発されています。文字、音声、写真だけでなく、動画が手軽な記録方法として、日常生活にも浸透しています。フィールドワークの分野でも、映像技術を使いこなすことは重要なリテラシーの一部と見なされる傾向があります。

しかし、調査の一環として映像技術を使いこなすためには、データの収集・編集の方法や、関連する調査倫理について学ぶことが必要です。学生たちが、映像を研究のための調査法、表現法のひとつとしてきちんと使えるようになることを目指します。


■具体的な事業の実施

■県立2大学教員研究交流会における事業成果報告 (2013/12/25)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第6回「完成映像作品上映会」(2013/01/23)【終了】
■【関連ニュース】2013年度の継続事業が採択 (2012/12/25)
■学生のための映像制作ワークショップ 第5回「実践編 (2) 映像制作の技法: 編集」(2012/10/24)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第4回「理論編 (2) 映像の話法」(2012/10/03)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 夏期撮影企画書の回収 (2012/08/03)
■学生のための映像制作ワークショップ 第3回「撮影編フォローアップ講座/企画書作成の手引き」(2012/07/19)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第2回「実践編 (1) 映像制作の技法: 撮影」(2012/07/04)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第1回「理論編 (1) 公開講座: 文化の記録と映像表現 - 民族誌映画の目指すもの -」(2012/06/20)【終了】

■県立2大学教員研究交流会における事業成果報告 (2013/12/25)
平成25年度県立2大学教員研究交流会
2013年12月25日(水)13:00-16:40
愛知県立大学長久手キャンパス 学術文化交流センター2階 小ホール
主催: 愛知県立大学学術研究情報センター・愛知県立芸術大学芸術創造センター

愛知県立大学の学内で開催された研究交流会において、2012年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興」によって行われた教育実践「学生のための映像制作ワークショップ」の成果発表をしました。大学や部局をこえて、映像表現に関心をもつ教職員たちと、これまでの達成と今後の展望に関する有意義な意見交換ができました。

16:10-16:35
亀井 伸孝(愛知県立大学外国語学部准教授)
「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興: 2012年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業報告」

■学生のための映像制作ワークショップ 第6回「完成映像作品上映会」(2013/01/23)
2013年1月23日(水)12:00-13:10
愛知県立大学長久手キャンパスH310

各自、夏期休暇の間に撮影してきた映像を使って、編集を済ませた完成作品の上映・合評会を行いました。

最終的な成果として、以下の7作品が完成、出品されました。

・「定食屋さんレポート@名古屋駅付近」(4分31秒)
・「知多 再発見!」(8分23秒)
・「Setomono」(7分55秒)
・「メキシコの行商人 ~Tianguis de la Noche~」(10分22秒)
・「東山動物園のインドゾウの飼育 2012年10月」(7分14秒)
・「舞妓体験」(5分03秒)
・「亀井ゼミの京都旅行」(08分14秒)
各作品の鑑賞を行うとともに、制作した学生グループのコメントを聞き、また長所や改善点などについて全員で議論する合評をしました。

これにより、本事業の行事は終了しました。1年間の事業の達成と課題をふまえて、次年度の事業の展開につなげていきます。

■【関連ニュース】2013年度の継続事業が採択 (2012/12/25)
愛知県立大学における2013年度の教育・研究活性化推進費事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」が採択されました。今年度の達成をもとに、次年度のいっそうの事業拡大と定着、学生教職員への周知をはかり、将来の単位を伴った授業としての開講に向けた準備を進めます。

■学生のための映像制作ワークショップ 第5回「実践編 (2) 映像制作の技法: 編集」(2012/10/24)
2012年10月24日(水)14:40-18:00
愛知県立大学長久手キャンパスG205

今回は、実践編の2回目、編集編を開講します。撮影した動画データをもとに映像作品を創るためには、どのような手順で、何に気をつけて編集を進めればよいでしょうか。各自、夏期休暇の間に撮影してきた映像を使って、編集の技術を学びます。

【講師】南出和余(みなみで・かずよ)
桃山学院大学国際教養学部・講師。専門は文化人類学・映像人類学。バングラデシュの農村で、2000年から子どもたちの成長を追っている。映像作品に『Circumcision in Transition(バングラデシュ農村における割礼の変容)』(2006年、35分)などがある。

■学生のための映像制作ワークショップ 第4回「理論編 (2) 映像の話法」(2012/10/03)
2012年10月3日(水)15:00-18:00
愛知県立大学長久手キャンパスB107

文化人類学は、文字の記録によって世界中の文化に関する民族誌を刊行してきました。その一方で、映像を用いた文化の記録と研究もすすめられ、さまざまな方法論が試されてきました。特に近年、映像による民族誌である“民族誌映画”を中心とした国際的な研究交流の輪がひろがり、そこからは、文化人類学の新たな理論的潮流がうみだされています。

今日の講座では、アフリカで長らく研究を行い、映像作品を制作し、国際映画祭などでも高い評価を受けている気鋭の映像人類学者・川瀬慈さんをお招きします。今日は複数の作家の映像作品を鑑賞、比較しながら、討論を通じて映像の話法を学びます。

【講師】川瀬 慈(かわせ・いつし)
国立民族学博物館助教。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程を修了。マンチェスター大学グラナダ映像人類学センター研究員、ベルギーSound Image Culture (SIC) 客員講師などを経て現職。専門分野は、映像人類学。エチオピアの音楽職能集団の人類学的研究、民族誌映画制作の理論と実践に関する研究、アフリカの無形文化の保護と継承に資する映像人類学研究などに精力的に取り組んでいる。

■学生のための映像制作ワークショップ 夏期撮影企画書の回収 (2012/08/03)
撮影編を受講した学生たちが、それぞれ3人以下の映像制作グループを作り、夏休みの撮影課題に取り組みます。

計18組25人の学生から、18件の企画書が集まりました。

撮影希望地は、メキシコ、アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、マレーシア、カンボジア、宮崎、京都、岐阜、愛知ほか。テーマは、食文化、お祭り、観光地、宗教、遊び、教育、芸術、歴史、動物など、多岐にわたります。

後期に、各グループが撮影してきた動画を持ち寄り、編集編にのぞむ予定です。

■学生のための映像制作ワークショップ 第3回「撮影編フォローアップ講座/企画書作成の手引き」(2012/07/19)
2012年7月19日(木)12:00-12:40, H310
担当: 亀井伸孝

【フォローアップ講座のねらい】
後期(10月予定)に「編集編」ワークショップを開講します。その時点で、作品の素材となる動画の撮影がすでに終わっていて、それらを持参する必要があります。このため、夏期休暇前に、撮影準備として企画書の作成、提出をします(全員必須)。

■撮影の秘訣(撮影編の復習)
■許諾と倫理
■企画書の例と撮影準備(別紙)
■制作グループ作り/テーマ設定
■企画書の提出

■学生のための映像制作ワークショップ 第2回「実践編 (1) 映像制作の技法: 撮影」(2012/07/04)
2012年7月4日(水)13:00-17:00
愛知県立大学長久手キャンパスB101

講師: 南出和余(桃山学院大学)
実習アシスタント: 中村真里絵(国立民族学博物館)

理論編 (1) に続き、今回は実践編を開講します。よい映像作品を創るためには、撮影のときにどのようなことに気をつけておけばよいでしょうか。ビデオカメラのかまえ方や動かし方、インタビューの撮影のしかた、ストーリーを撮影する時の注意点などを学びます。

【講師】南出和余(みなみで・かずよ)
桃山学院大学国際教養学部・講師。専門は文化人類学・映像人類学。バングラデシュの農村で、2000年から子どもたちの成長を追っている。映像作品に『Circumcision in Transition(バングラデシュ農村における割礼の変容)』(2006年、35分)などがある。

【実習アシスタント】中村真里絵(なかむら・まりえ)
国立民族学博物館外来研究員。専門は文化人類学、物質文化研究。東北タイの土器作りについて研究し、技術伝承映像を作っている。

■学生のための映像制作ワークショップ 第1回「理論編 (1) 公開講座: 文化の記録と映像表現 - 民族誌映画の目指すもの -」(2012/06/20)

※「映像制作ワークショップ」第1回: 理論編 (1) として開催 文化の記録と映像表現, 20120620, 川瀬慈

2012年6月20日(水)13:00-17:00
愛知県立大学長久手キャンパス 学術文化交流センター B1 多目的ホール
リニモ「愛・地球博記念公園」下車徒歩5分
アクセスマップ

講師: 川瀬 慈(かわせ・いつし)(国立民族学博物館)

主催: 愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興」
共催: 愛知県立大学多文化共生研究所
協力: 愛知県立大学地域連携センター

参加自由、無料。どなたでもおこしください
公開講座チラシ (PDF, ダウンロードや配布自由)

【本講座のねらい】

文化人類学は、文字の記録によって世界中の文化に関する民族誌を刊行してきました。その一方で、映像を用いた文化の記録と研究もすすめられ、さまざまな方法論が試されてきました。特に近年、映像による民族誌である"民族誌映画"を中心とした国際的な研究交流の輪がひろがり、そこからは、文化人類学の新たな理論的潮流がうみだされています。

この公開講座では、アフリカで長らく研究を行い、映像作品を制作し、国際映画祭などでも高い評価を受けている気鋭の映像人類学者・川瀬慈さんをお招きします。エチオピアの音楽や宗教、こどもたちを対象とした作品を鑑賞し、制作者自身による解説を聞くことによって、民族誌映画の理論と方法論について学びます。

【上映作品概要】

■「ラリベロッチ - 終わりなき祝福を生きる -」
30分/2005年
制作・監督:川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール、エチオピア連邦民主共和国

エチオピア高原北部を広範に移動するラリベロッチと呼ばれる吟遊詩人は、早朝に家の軒先で唄い、乞い、金や食物を受け取ると、その見返りとして人々に祝詞を与え、次の家へと去っていく。ラリベロッチは、唄うことを止めるとコマタ(アムハラ語でハンセン氏病の意)を患うという差別的な言説のもと、謎に満ちた集団として人々のあいだで語られてきた。本作は、ラリベロッチ老夫婦の路上における聴衆との豊かなやりとりを記録。

■「Room 11, Ethiopia Hotel」

24分/2007年
制作・監督:川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール、エチオピア連邦民主共和国

本作は、ホテルの一室での、ストリートチルドレンと制作者(川瀬)によるやりとりから生起する物語に焦点をあてている。被写体とのコミュニケーションを主体とした映像ナラティブを構築。

■「精霊の馬」

28分/2012年
制作・監督:川瀬 慈
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール、エチオピア連邦民主共和国

精霊の馬(アウォリヤ・ファラス)とは、エチオピアのザール憑依儀礼の霊媒を意味する。エチオピア北部の都市ゴンダールは、古くからザール憑依儀礼が盛んな地といわれ、ミシェル・レリスの著書『幻のアフリカ』における記録でも知られる。本作では、霊媒師マレム・ムハメッド氏と精霊セイフ・チャンガルの交流、交感を軸に、当儀礼世界に人々がもとめるものを描く。

このほかにも、いくつかの作品を上映します。
川瀬作品ウェブサイト

【講師略歴】 川瀬 慈(かわせ・いつし)

国立民族学博物館助教。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程を修了。マンチェスター大学グラナダ映像人類学センター研究員、ベルギーSound Image Culture (SIC) 客員講師などを経て現職。専門分野は、映像人類学。エチオピアの音楽職能集団の人類学的研究、民族誌映画制作の理論と実践に関する研究、アフリカの無形文化の保護と継承に資する映像人類学研究などに精力的に取り組んでいる。

おもな著書に、『見る・撮る・魅せるアジア・アフリカ!: 映像人類学の新地平』(共編)など。国際民族学人類学連合(IUAES)映像人類学理事会理事、英国王立人類学協会主催国際民族誌映画祭審査委員などを歴任。2008年、イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭「最も革新的な映画賞」受賞。

【主催者/連絡先】

本公開講座は、愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を活用したフィールドワーク教育の振興」(2012年度採択, 代表者: 亀井伸孝(外国語学部国際関係学科)) の一環として行われています。

連絡先・お問い合わせ:
愛知県立大学外国語学部国際関係学科・亀井研究室
Tel: 0561-64-1111, Fax: 0561-64-1107
メールアドレスは、こちらをごらんください。



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