■事業の目的
本事業は、映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と作品上映会を行うことを通じて、学生の調査力、表現力の向上をはかるとともに、大学間交流、地域社会への貢献にも資することをねらいとします。
■事業案にいたる背景
外国語学部では、世界に通用する人材の育成を目指した教育を行っています。そのためには、語学力のほか、世界各地を実際に訪れ、自身の体験とコミュニケーションを通じて異文化理解を深めるという、フィールドワークの技法とセンスをつちかうことが欠かせません。さらに、現地で事象をただ見聞きするだけではなく、調査倫理をふまえつつ客観的な方法で記録し、明快に表現し、社会への成果還元を行うという一連のプロセスを身につける必要があります。この目的のため、本学においてフィールドワーク教育を振興することを考えています。
■映像を中心とする理由
近年、技術革新にともなってさまざまな新しい機器が開発されています。文字、音声、写真だけでなく、動画が手軽な記録方法として、日常生活にも浸透しています。フィールドワークの分野でも、映像技術を使いこなすことは重要なリテラシーの一部と見なされる傾向があります。
しかし、調査の一環として映像技術を使いこなすためには、データの収集・編集の方法や、関連する調査倫理について学ぶことが必要です。学生たちが、映像を研究のための調査法、表現法のひとつとしてきちんと使えるようになることを目指します。
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■具体的な事業の実施
■外国語学部FD研究会における事業成果報告 (2015/01/28)【終了】
■県立2大学教員研究交流会における事業成果報告 (2014/12/17)【終了】
■ワークショップ履修学生がメキシコ国立自治大学のコンクールで入賞 (2014/11)
■ワークショップ履修学生がマレーシア留学先で映像技法を活用 (2014/04/02)
■学生制作映像作品合同上映会/民族誌映画特集「映像でみる世界の文化」 (2014/02/08-09, 大阪)【終了】
■完成映像作品学内上映会 (2014/01/16)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第5回「実践編 (4) 映像制作の技法: 編集検討会」(2013/12/05)【終了】
■愛知県立大学グローバル人材プログラム事業におけるインターンシップ「県大プロモーション映像作品の制作プロジェクト」始動 (2013/10/07)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第4回「実践編 (3) 映像制作の技法: 編集編」(2013/10/02)【終了】
■夏期休暇中の自由撮影 (2013/08-09)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第3回「実践編 (2) 映像制作の技法: 企画書作成編」(2013/07/04)【終了】
■夏期休暇の自由撮影前の企画書作成・回収 (2013/07)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第2回「理論編 (1) アフリカ映画上映会・特別講義: 人類学映画の語り口: アフリカを対象にした作品を事例に」(2013/07/03)【終了】
■学生のための映像制作ワークショップ 第1回「実践編 (1) 映像制作の技法: 撮影」(2013/06/19)【終了】
■外国語学部FD研究会における事業成果報告 (2015/01/28)
愛知県立大学平成26年度外国語学部FD研究会
2015年1月28日(水)12:50-14:20
愛知県立大学長久手キャンパスH005
愛知県立大学外国語学部で開催されたFD研究会(テーマ「問題発見解決型 (PBL) の学習方法」)において、2013年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」によって行われた教育実践「学生のための映像制作ワークショップ」の成果発表をしました。PBL教育に関心をもつ教職員たちと、これまでの達成と今後の展望に関する有意義な意見交換ができました。
亀井伸孝. 2015. 「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育」愛知県立大学平成26年度外国語学部FD研究会「問題発見解決型 (PBL) の学習方法」 (2015年1月28日, 愛知県長久手市, 愛知県立大学).
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■県立2大学教員研究交流会における事業成果報告 (2014/12/17)
平成26年度県立2大学教員研究交流会
2014年12月17日(水)16:00-20:30
愛知芸術文化センター 大リハーサル室、中リハーサル室
主催: 愛知県立芸術大学芸術創造センター・愛知県立大学学術研究情報センター
愛知芸術文化センターで開催された研究交流会において、2013年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」によって行われた教育実践「学生のための映像制作ワークショップ」の成果発表をしました。大学や部局をこえて、映像表現に関心をもつ教職員たちと、これまでの達成と今後の展望に関する有意義な意見交換ができました。
16:50-17:10
亀井 伸孝(愛知県立大学外国語学部准教授)
「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元: 2013年度愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業報告」
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■学生のための映像制作ワークショップ 「桃山学院大学・愛知県立大学学生映像作品合同上映会」「民族誌映画特集「映像でみる世界の文化」」(2014/02/08-09)
2014年2月8日(土)13:00-17:00 学生映像作品合同上映会
2014年2月9日(日)13:00-17:00 民族誌映画特集「映像でみる世界の文化」
シネ・ヌーヴォX(大阪市西区九条)
愛知県立大学と桃山学院大学の共催で、学生制作映像作品合同上映会を行いました。
あわせて、民族誌映画特集「映像でみる世界の文化」を開催しました。
愛知県立大学からの出品映像作品
・「Traditional clamming in Kuwana」(6分56秒)
・「ハラールわかーる?」(12分55秒)
・「セネガル、祈りの町で…」(6分07秒)
・「DENMARK~Design is Here」(9分23秒)
・「ハラプロジェクト東北篇~秋うらら福貴浦2013~」(short version) (14分28秒)
特別出品: 愛知県立大学グローバル人材プログラム「多言語による県大プロモーション映像制作」プロジェクト作品
・愛知県立大学: 県大生一日密着編(英語字幕付き)(3分09秒)
・愛知県立大学: 学部・学科紹介編(フランス語字幕付き)(5分44秒)
・愛知県立大学: 県大祭編(中国語字幕付き)(6分42秒)
#いずれも、学生たちによって多言語翻訳、字幕作成されたものです。
当日の様子は、こちらの記事でご覧いただけます。
・愛知県立大学外国語学部年報
・愛知県立大学国際関係学科公式学生ブログ報告
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■学生のための映像制作ワークショップ 第6回「完成映像作品学内上映会」(2014/01/16)
2014年1月16日(木)10:30-12:45
愛知県立大学長久手キャンパスH310
合計8グループ17人の完成映像作品の上映、合評会を行いました。
(国際関係学科、ヨーロッパ学科スペイン語圏専攻、歴史文化学科、大学院国際文化研究科の学生による)
・「DENMARK~Design is Here」(9分23秒)
・「Traditional clamming in Kuwana」(6分56秒)
・「京都・二年坂で出会える日本文化」(7分09秒)
・「ハラールわかーる?」(16分28秒)
・「就活生の本音」(9分46秒)
・「異文化交流の面白さ~イベント参加を通じて~」(18分56秒)
・「ハラプロジェクト東北篇~秋うらら福貴浦2013~」(long version) (25分13秒)
・「セネガル、祈りの町で…」(6分07秒)
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■学生のための映像制作ワークショップ 第5回「実践編 (4) 映像制作の技法: 映像作品検討会」(2013/12/05)
2013年12月5日(木)14:30-19:30
愛知県立大学長久手キャンパスB210, G205
講師: 南出和余(桃山学院大学)
実習アシスタント: 中村真里絵(国立民族学博物館)
ティーチング・アシスタント: 千葉裕太(愛知県立大学大学院)
編集中の作品を確認します。合評、助言を受けて、完成を目指します。
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■愛知県立大学グローバル人材プログラム事業におけるインターンシップ「県大プロモーション映像作品の制作プロジェクト」始動 (2013/10/07)
愛知県立大学グローバル人材プログラム事業におけるインターンシップ「県大プロモーション映像作品の制作プロジェクト」が始動しました。
「A: 撮影・編集」「B: 字幕翻訳」の二つの科目として2013年6月から学生を募集し、合計9人の学生が参加。大学PRのための多言語版動画の作成・公開を目指します(後期から本事業に合流)。
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■学生のための映像制作ワークショップ 第4回「実践編 (3) 映像制作の技法: 編集編」(2013/10/02)
2013年10月2日(水)14:30-18:00
愛知県立大学長久手キャンパスG202
講師: 南出和余(桃山学院大学)
ティーチング・アシスタント: 千葉裕太(愛知県立大学大学院)
PCを使った編集の実技を、実習で学びます。
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■学生のための映像制作ワークショップ 第3回「実践編 (2) 映像制作の技法: 企画書作成編」(2013/07/04)
2013年7月4日(木)14:30-18:00
愛知県立大学長久手キャンパスB208
講師: 南出和余(桃山学院大学)
実習アシスタント: 中村真里絵(国立民族学博物館)
ティーチングアシスタント: 千葉裕太(愛知県立大学大学院)
よい映像作品を創るためには、本番の撮影の前にどのような計画を立てておけばよいでしょうか。実技編第2回は、学生グループが各自で立案した企画書を持ち寄って合評を行い、夏期休暇中の課題撮影のための準備を行います。
【講師】南出和余(みなみで・かずよ)
桃山学院大学国際教養学部・講師。専門は文化人類学・映像人類学。バングラデシュの農村で、2000年から子どもたちの成長を追っている。映像作品に『Circumcision in Transition(バングラデシュ農村における割礼の変容)』(2006年、35分)などがある。
【実習アシスタント】中村真里絵(なかむら・まりえ)
国立民族学博物館外来研究員。専門は文化人類学、物質文化研究。東北タイの土器作りについて研究し、技術伝承映像を作っている。
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■学生のための映像制作ワークショップ 第2回「理論編 (1) アフリカ映画上映会・特別講義: 人類学映画の語り口: アフリカを対象にした作品を事例に」(2013/07/03)
※公開行事として開催
2013年7月3日(水)12:50-16:00
愛知県立大学長久手キャンパス 学術文化交流センター B1 多目的ホール
リニモ「愛・地球博記念公園」下車徒歩5分
アクセスマップ
講師: 川瀬 慈(かわせ・いつし)(国立民族学博物館)
ティーチング・アシスタント: 千葉裕太(愛知県立大学大学院)
主催: 愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」
共催: 愛知県立大学多文化共生研究所
協力: 愛知県立大学地域連携センター
参加自由、無料。どなたでもおこしください
公開講座チラシ (ダウンロードや配布自由)
【本講座のねらい】
本講義では、講師(川瀬)の作品を中心に、アフリカでの人類学的な研究に基づいて制作された映画を<精霊と人のコミュニケーション><パフォーマンス、ハプニング><変容する地域社会>のテーマのもと上映する。
それぞれの作品における撮影技法、モンタージュ、制作者の位置づけ等の比較・分析を通して、人類学映画の様々な"語り口"について検討する。
【上映作品概要】
<精霊と人のコミュニケーション>
◆『Jengi』
監督:分藤大翼 2007年、20分、カメルーン
カメルーン共和国東部州の熱帯雨林に居住する狩猟採集民バカ(Baka)の精霊儀礼に関する民族誌映画。
◆『精霊の馬』
監督:川瀬慈 2012年、28分、エチオピア
エチオピア北部の憑依儀礼ザールにおける霊媒と精霊の交感を軸に、当儀礼世界に人々がもとめるものを描く。
<パフォーマンス、ハプニング>
◆『トゥルー・エ・ビィッティ/Les tambours d'avant, Tourou et Bitti 』
監督: Jean Rouch 1967年、8分、ニジェール
イナゴから作物を守るために神に祈る儀礼。
◆『侵入者/The Intruder』
監督:Vincent Meessen 2006年、7分、ブルキナファソ
ワガドゥグのストリートに、頭からつま先まで綿花で身を包んだ“白い男”が突然現れる。
◆『ドゥドゥイエ‐禁断の夜‐』
監督:川瀬慈 2013年版、14分、エチオピア
アジスアベバにおける楽師アズマリの男女による性を話題とした唄の掛け合い。
<変容する地域社会>
◆『ザフィマニリスタイルのゆくえ』
監督:川瀬慈 2013年、35分、マダガスカル
マダガスカル中央高地におけるザフィマニリの人々のものづくりとそれを支える人々の暮らし。
◆その他
【講師略歴】
川瀬 慈(かわせ・いつし)
国立民族学博物館助教。エチオピアの音楽・芸能をはじめアフリカの無形文化に関する民族誌映画制作に取り組む。また、Anthro-film Laboratory を遊動的に運営し、コンテンポラリーアート、人類学、シネマの交差する実践から、オーディオヴィジュアルの語りを探求する。
【主催者/連絡先】
本講座は、愛知県立大学教育・研究活性化推進費事業「映像技術を中心としたフィールドワーク技法の教育と成果の社会還元」(2013年度採択, 代表者: 亀井伸孝(外国語学部国際関係学科)) により行われています。
連絡先・お問い合わせ:
愛知県立大学外国語学部国際関係学科・亀井研究室
Tel: 0561-64-1111, Fax: 0561-64-1107
メールアドレスは、こちらをごらんください。
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■学生のための映像制作ワークショップ 第1回「実践編 (1) 映像制作の技法: 撮影編」(2013/06/19)
2013年6月19日(水)13:30-18:00
愛知県立大学長久手キャンパスB201
講師: 南出和余(桃山学院大学)
実習アシスタント: 中村真里絵(国立民族学博物館)
よい映像作品を創るためには、撮影のときにどのようなことに気をつけておけばよいでしょうか。シリーズの映像制作ワークショップ第1回は、ビデオカメラのかまえ方や動かし方、インタビューの撮影のしかた、ストーリーを撮影する時の注意点など、撮影の基本を学びます。
【講師】南出和余(みなみで・かずよ)
桃山学院大学国際教養学部・講師。専門は文化人類学・映像人類学。バングラデシュの農村で、2000年から子どもたちの成長を追っている。映像作品に『Circumcision in Transition(バングラデシュ農村における割礼の変容)』(2006年、35分)などがある。
【実習アシスタント】中村真里絵(なかむら・まりえ)
国立民族学博物館外来研究員。専門は文化人類学、物質文化研究。東北タイの土器作りについて研究し、技術伝承映像を作っている。
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