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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』
(岩波ジュニア新書 799)

道信良子編
東京: 岩波書店
2015年3月20日

日本語 / English / Français
最終更新: 2017年3月7日

いのちはどう生まれ、育つのか

東京女学館中学校2017年度国際学級帰国生入学試験問題「国語」の問題文として出題 (2016年12月10日試験実施) 新着!
『神奈川学園中学校 (A日程午前) 過去入学試験問題集 平成30年春受験用』静岡: 教英出版 (2017/07刊行予定) に国語の問題文として掲載予定(神奈川学園中学校入試問題より転載) (2017/01/05)
日本文化人類学会『文化人類学』に書評掲載!(2016/09/30)
神奈川学園大学中学校A日程午前試験での出題文が『スーパー過去問』(東京: 声の教育社) に収録 (2016/09発行予定)
進路情報雑誌『マナビゲート 2016』(大学通信) p.98 にて本書紹介! (2016/09/01)
『神奈川学園中学校 (A日程午前) 過去入学試験問題集 平成29年春受験用』静岡: 教英出版 (2016/08/25刊行) に国語の問題文として掲載(神奈川学園中学校入試問題より転載) (2016/08/03)
『2017年度受験用中学入学試験問題集国語編 女子/共学校』東京: みくに出版 (2016/07/10刊行予定) に読解の演習問題として掲載予定(神奈川学園中学校入試問題より転載) (2016/04/12)
神奈川学園中学校2016年度中学入学試験(A午前)で出題 (2016/01-02ころ)
教文社『平成27年度中1達成度評価問題』の「国語」問題文に採用されました!(2016/01ころ, 岩手県内の中学校の試験で利用)
『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』刊行! (2015/03/20)

本書は、国立民族学博物館で行われた共同研究「現代の保健・医療・福祉の現場における『子どものいのち』(代表・道信良子)」の成果をもとに、若い世代に向けてわかりやすく書かれたものです。

小児科医や看護師、理学療法士、作業療法士など、医学、医療、福祉を専門に研究する方々や人類学を研究する方々が、それぞれの視点から家族や地域社会における子どもの多様性や、医療・福祉の現場の子どもの姿、子どもを支える仕組みなどについて論じます。

いのちの意味やいのちの大切さについて考える一冊です。


■書誌情報・著者

タイトル: 『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』(岩波ジュニア新書 799)
編者: 道信良子
出版社: 東京: 岩波書店
発行日: 2015年3月20日
言語: 日本語
定価: 本体800円+税
サイズ・形式: 新書判・並製・184ページ
ISBN978-4-00-500799-8 C0236

編者: 道信良子(みちのぶ・りょうこ)
札幌医科大学准教授。2001年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻単位修得退学、同年博士号取得。2006年エモリ―大学公衆衛生大学院修了。博士(社会科学)、修士(公衆衛生学)。日本学術振興会特別研究員、札幌医科大学講師を経て、2008年より現職。子どもや若い世代の人たちとともに考えるという手法を使い、エイズ予防、離島医療、医学教育などについて日本とタイで研究を行う。専門は医療人類学。(編者の肩書きは発行日当時のものです)

共著者一覧(所属と肩書きは発行日当時のもの、章立て順)

亀井伸孝(かめい・のぶたか、愛知県立大学外国語学部国際関係学科准教授、専門は文化人類学、アフリカ地域研究)
伊東祐子(いとう・ゆうこ、国立病院機構福島病院、看護師、助産師)
信田敏宏(のぶた・としひろ、国立民族学博物館教授、専門は社会人類学)
白川千尋(しらかわ・ちひろ、大阪大学大学院人間科学研究科准教授、専門は文化人類学)
幅崎麻紀子(はばさき・まきこ、情報・システム研究機構特任准教授、専門は文化人類学、南アジア研究)
西方浩一(にしかた・ひろかず、文京学院大学作業療法学科准教授、作業療法士)
樋室伸顕(ひむろ・のぶあき、札幌医科大学医学部公衆衛生学講座助教、理学療法士)
神谷元(かみや・はじめ、国立感染症研究所感染症疫学センター主任研究官、小児科医)
加賀谷真梨(かがや・まり、国立民族学博物館機関研究員、専門は文化人類学、民俗学)
高田明(たかだ・あきら、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授、専門は人類学、地域研究)
道信良子(みちのぶ・りょうこ、札幌医科大学准教授、専門は医療人類学)
櫻幸恵(さくら・ゆきえ、岩手県立大学社会福祉学部講師、専門は社会福祉学(子ども家庭福祉))
藤田美樹(ふじた・みき、一般社団法人北海道総合在宅ケア事業団、専門は在宅看護、国際保健)
波平恵美子(なみひら・えみこ、お茶の水女子大学名誉教授、専門は文化人類学、医療人類学)

■リンク

岩波書店トップページ

岩波書店『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』

国立民族学博物館共同研究「現代の保健・医療・福祉の現場における「子どものいのち」」 (2011年10月-2015年3月, 代表者: 道信良子 [札幌医科大学])


■もくじ

さまざまな体、さまざまな文化………亀井伸孝…1
手のひらの大きさの赤ちゃんを守る………伊東祐子…15
私たちの選択………信田敏宏…29
病気と向き合う………白川千尋…43
いのちと世界観………幅崎麻紀子…55
「食べる力」を引き出そう………西方浩一…63
優貴にとって「動く」ということ………樋室伸顕…77
予防接種で守るいのち、守られるいのち………神谷元…89
子どもも親もみんなで育てる………加賀谷真梨…95
暮らしのなかの子育て………高田明…107
島のいのち………道信良子…121
被災後の「今」を生きる………櫻幸恵…135
歌と踊りでつなぐいのち………藤田美樹…149
子どものいのちとみとり………波平恵美子…155


■書評・報道

本著をご紹介、ご参照、ご利用くださり、ありがとうございました。

■東京女学館中学校入学試験問題 (2016/12/10)
執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、東京女学館中学校2017年度国際学級帰国生入学試験問題「国語」の問題文として出題されました(2016年12月10日試験実施)。
■日本文化人類学会『文化人類学』に書評掲載 (2016/09/30)
馬場雄司. 2016. 「書評: 道信良子編著『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』; 信田敏宏尾著『「ホーホー」の詩ができるまで』」『文化人類学』(日本文化人類学会) 81-2:351-354.

本書では、14人の執筆者がそれぞれの立場から子どもを対象として「いのちのとらえ方」を明らかにすることが試みられている。

本書は、異なる分野の専門家の対話を促しながら医療・福祉の分野について建設的な見通しをたてた貴重な場の記録である。

中高生に向けての発信という目的を持つ本書は、これからの医療・福祉人材を育成する上で大切な視点をまとめたものでもある。

特に1の亀井、11の道信、14の波平の章は、本書の総論的な役割を持っている。狩猟採集民社会そして世界の障害を持った子どもたちに目を向けてきた亀井は、子どもは基本的に自然の中でそれぞれのペースでそれぞれにあった文化を身につけていく存在であるという、子どもに向き合うための基本的なスタンスを示しており、本書の重要な方向づけを行っている(亀井[2010]等参照)。

亀井伸孝 2010『森の小さな〈ハンター〉たち――狩猟採集民の子どもの民族誌』京都大学学術出版会。

■『スーパー過去問』(東京: 声の教育社) (2016/09発行予定)
神奈川学園大学中学校A日程午前試験での出題文(執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13))が『スーパー過去問』(東京: 声の教育社) に収録 (2016/09発行予定)。
■『マナビゲート 2016』(大学通信)
進路情報雑誌『マナビゲート 2016』(大学通信) p.98 にて本書が紹介されました。

ブック:調べてみようもう一歩
岩波ジュニア新書 いのちはどう生まれ、育つのか 医療、福祉、文化と子ども

文化人類学者による、日本のさまざまな時代や世界各地の出産や子育てにかかわる文化の紹介を中心に、医療ケアの必要な赤ちゃんや子どもの成長のようすなどをまとめた本です。この世に誕生した命を支えるために、家族や地域社会がどのような役割を果たせるかを、考えることができます。

■『神奈川学園中学校 (A日程午前) 過去入学試験問題集 平成29年春受験用』静岡: 教英出版 (2016/08/25刊行; 2017/07刊行予定)
執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、『神奈川学園中学校 (A日程午前) 過去入学試験問題集 平成30年春受験用』静岡: 教英出版 (2017/07刊行予定) に国語の問題文として掲載予定(神奈川学園中学校入試問題より転載)

執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、『神奈川学園中学校 (A午前日程) 過去入学試験問題集 平成29年春受験用』静岡: 教英出版 (2016/08/25刊行) に国語の問題文として掲載(神奈川学園中学校入試問題より転載)。

■『2017年度受験用中学入学試験問題集国語編 女子/共学校』東京: みくに出版 (2016/07/10刊行予定)
執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、『2017年度受験用中学入学試験問題集国語編 女子/共学校』東京: みくに出版 (2016/07/10刊行予定) に、読解の演習問題として掲載予定(神奈川学園中学校入試問題より転載予定) 。
■神奈川学園中学校2016年度中学入学試験(A午前)で出題 (2016/01-02ころ)
執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、神奈川学園中学校2016年度中学入学試験(A午前)で出題されました。
■教文社『平成27年度中1達成度評価問題』「国語」問題文に採用 (2016/01ころ, 岩手県内の中学校の試験で利用)
執筆担当章「さまざまな体、さまざまな文化」(亀井伸孝, pp.1-13)が、教文社『平成27年度中1達成度評価問題』の「国語」問題文に採用されました(一部を抜粋して紹介します)。
4 次の文章を読んで、あとの (1)〜(5) の問いに答えなさい。

生まれた後の赤ん坊は、どのように育つでしょうか。実は、全身の中で最も早く成長するのが、脳です。十歳くらいまでにほぼおとなと同じ程度までに脳が育ち、やがて、体の成長が追いついてきます。この成長の時期がずれるあいだに、「大きな脳をもちながらも、体がまだ小さい時期」があります。これを「子ども」の期間と呼ぶことができます。体の成長が追いついていないため、子どもたちはおとなと同じように働いたり、自分の子どもを産み育てたりすることができません。このため、体力のあるおとなたちが得てきた食物を分けてもらいながら過ごします。

人はだれしも自分ひとりで育つのではなく、みな、かつてだれかに支えられて育ちました。人間はそれを繰り返しながら、約二十万年もの長い間、生物として生き長らえてきました。

(…)

今日では、世界中の国ぐにで学校に行くことが当たり前とされる時代になっています。なぜ、これほども学校が必要な社会になったのでしょうか。背景には、社会が大規模で複雑になりすぎたこと、また、貨幣経済が浸透し、知識に基づいて働きお金を稼ぐことが一般的になったことが挙げられます。多くの情報があふれ、科学技術が暮らしを支えている今日、子どもたちに多くの知識をもってもらい、豊かな暮らしをしてほしいとおとなたちが望んでいるのです。

(…)

ここで覚えておきたいのは、子どもたちは、もともと、いつもおとなに言われるままになる存在ではなく、自ら遊び、学ぶ人たちであったということです。おとなと同等の脳をもち、ただし体力がおとなほどそなわっていないために、おとなとは別の活動領域をもって生きている人たちです。おとなと子どもを対等に受け止めることは、重要です。

(…)

(4) 次のア〜エのうち、この文章で筆者が述べていることとして、正しいものはどれですか。一つ選び、その記号を書きなさい。(5点)

ア 子どもの体は、十歳くらいまでにおとなと同程度まで成長する。
イ アフリカで暮らす多くの子どもは、豊かな暮らしを望んでいる。
ウ 複雑な社会で暮らすには、学校で多くの知識を得ることが必要だ。
エ 世界中の国ぐにの学校は、科学技術と貨幣経済に支えられている。

【著者の心の声: たぶん「ウ」を述べていたんではないかと、自分では思います】

(5) 次のア〜エのうち、この文章の構成の特徴として、正しいものはどれですか。一つ選び、その記号を書きなさい。(5点)

ア 脳の話題から、人間にとって貨幣が必要である理由を説明している。
イ 人間の脳についての疑問点を挙げ、歴史に関連づけて解明している。
ウ 脳の話題から、社会の移り変わりや子どものあるべき姿を述べている。
エ 子どもの脳のしくみを解説し、社会と学校のあるべき姿を述べている。

【著者の心の声: たぶん「ウ」の構成になっていたんではないかと、自分では思います】

『平成27年度中1達成度評価問題』「国語」盛岡: 教文社. 4-5.
(岩手県内中学校向け直販用テスト教材)
2016年1月10日発行

【出典】
■2015年3月20日 [日本語]
亀井伸孝. 2015. 「さまざまな体、さまざまな文化」道信良子編『いのちはどう生まれ、育つのか: 医療、福祉、文化と子ども』(岩波ジュニア新書 799) 東京: 岩波書店. 1-13.

【以下は著者によるおまけのコメント】
ちなみに、この国語問題では「一部改変」と注記してありました。作問者はどのようなところに注目して文章を改変するのだろうと思い、原文と付き合わせてみたら、以下の下線の箇所でした。
【改変前】生まれた後の赤ん坊は、どのように育つでしょうか。実は、全身の中で最も早く成長するのが、脳です。十歳くらいまでにほぼおとなと同じ程度までに脳が育ち、やがて、性的な成熟や体の成長が追いついてきます。

【改変後】生まれた後の赤ん坊は、どのように育つでしょうか。実は、全身の中で最も早く成長するのが、脳です。十歳くらいまでにほぼおとなと同じ程度までに脳が育ち、やがて、体の成長が追いついてきます。

うむむ…なるほど。多感な中学生に配慮した感じの削除ですかね(苦笑)。実は、その後に「子どもたちはおとなと同じように…自分の子どもを産み育てたりすることができません」と続いていく文章の構成上、あった方が望ましい仕込みの一言だったのですけれど。ま、文章を使っていただいたので、このくらいは大目に見ることといたしましょう。


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