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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

日本手話研究所

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最終更新: 2012年8月22日

2003年6月から2012年6月まで、日本手話研究所の研究員を務めました。外国手話研究部に所属し、アジア、アフリカ、中南米など諸外国の手話言語とろう者に関する調査・研究活動に取り組みました。

※日本手話研究所は、2006年4月に全日本ろうあ連盟から全国手話研修センターに移管されました。


■アジア・アフリカ・中南米各地の手話調査 (2009/10/24, 茨木)

アジア・アフリカ・中南米4ヶ国(ミャンマー2人、スリランカ、ウガンダ2人、コロンビア2人)から来日したろう者JICA研修員7人の方々のご協力をいただき、アジア・アフリカ・中南米各地の手話の調査が行われました。また、研修生たちにビデオカメラの操作や語彙カードの提示作業などを担当してもらい、「手話言語調査実習」を行いました。収集した固有名詞手話単語は「ヤンゴン」「セイロン島」「ムセベニ」「ビクトリア湖」「ボゴタ」「シモン・ボリバル」など。

■アジア・アフリカ・中南米各地の手話調査 (2008/11/16, 茨木)

アジア・アフリカ・中南米7ヶ国(中国2人、ベトナム2人、ミャンマー、スリランカ、ウガンダ、コロンビア2人、エクアドル)から来日したろう者JICA研修員10人の方々のご協力をいただき、アジア・アフリカ・中南米各地の手話の調査が行われました。収集した固有名詞手話単語は「天津」「ホーチミン」「シンハラ」「タミル」「スワヒリ語」「イディ・アミン」「アマゾン川」「ガラパゴス諸島」など。

■第7回手話研究セミナーで発表 (2008/02/03, 京都)

外国手話研究部を代表して、2003年から継続的に行っている世界の固有名詞手話単語の収集の成果を、第7回手話研究セミナーで発表しました。世界17ヶ国から来日した27人のろう者の協力を得て調査した、各地の地名、人名、通貨単位、民族名、言語名、宗教名などを意味する手話単語を、動画をまじえて紹介しました。
■2008年2月3日 [日本手話による発表]
亀井伸孝. 2008.「世界の固有名詞手話の研究 : 地名と人名の手話単語収集」日本手話研究所第7回手話研究セミナー (2008年2月3日, 京都市, 全国手話研修センターコミュニティ嵯峨野).

【発表要旨】
日本手話研究所外国手話研究部は、2005年から、来日JICA研修生の協力を得て、世界各国の固有名詞手話の収集を開始した。国名のほか、都市名、地域名、著名人名、民族名、通貨単位などの手話単語を撮影し、データベースの構築を進めている。この研究は、世界の地理・歴史に関する手話語彙の拡充・確定・普及に貢献するものと考えられる。本発表では、これまでの研究の中間報告を行うとともに、調査を進める上での課題や成果還元に関する展望を述べたい。

【キーワード】
固有名詞手話単語、地名、人名、自称尊重のルール

【発表で紹介した手話単語(例)】
「アフリカ」「ザンビア」「ニューデリー」「ヤンゴン」「天安門広場」「タージ・マハル」「ガンジー」「ンクルマ(エンクルマ)」「フォスター」「人民元」「リンガラ語」「ヒンズー教」「孫悟空」など

■アジア・アフリカ・中南米各地の手話調査 (2007/11/18, 茨木)

アジア・アフリカ・中南米9ヶ国(インド、ウズベキスタン、スリランカ、中国、ベトナム、ミャンマー、エクアドル、コロンビア、コンゴ民主共和国)から来日したろう者JICA研修員9人の方々のご協力をいただき、アジア・アフリカ・中南米各地の手話の調査が行われました。収集した固有名詞手話単語は「ガンジー」「毛沢東」「天安門広場」「ヤンゴン」「コンゴ民主共和国」「リンガラ語」「スワヒリ語」など(亀井は事前の固有名詞リスト作成のみに参加)。

■アジア・アフリカ・中南米各地の手話調査 (2006/11/19, 茨木)

アジア・アフリカ・中南米8ヶ国(マレーシア、中国、ミャンマー、スリランカ、カメルーン、エチオピア、コロンビア、パナマ)から来日したろう者JICA研修員8人の方々のご協力をいただき、アジア・アフリカ・中南米各地の手話の調査をしました。今回は、各地の固有名詞(地名・人名、たとえば「パナマ運河」「ネーピードー(ミャンマーの新首都)」「ハイレ・セラシエ(エチオピア皇帝)」など)や、食文化に関わる語彙(たとえば「プランテン」「インジェラ」「サンコーチョ」など)を中心とした調査を行い、その地域の生活と密接な手話を多く教えていただきました。

■アジア・中南米各地の手話調査 (2005/11/19, 茨木)

アジア・中南米7ヶ国(マレーシア、中国、タイ、ベトナム、ウズベキスタン、メキシコ、コロンビア2人)から来日したろう者JICA研修員8人の方々のご協力をいただき、アジア・中南米各地の手話の調査をしました。今回は、各地の固有名詞(地名・人名、たとえば「バンコク」「毛沢東」「天安門」など)や、文化に関わる語彙(歴史・食文化・動植物、たとえば「点心」「ナシゴレン」「パンダ」「ドリアン」など)を中心とした調査を行い、その地域の生活と密接な手話を多く教えていただきました。

■第10回アジア手話セミナー/アジア各地の手話調査 (2004/10/23-24, 大分)

アジア・太平洋8ヶ国(カンボジア、中国、インドネシア、マレーシア、パキスタン、ソロモン諸島、タイ、ウズベキスタン)から来日したろう者JICA研修員の方々を招いて大分で開かれた研究・交流行事「第10回アジア手話セミナー」の準備と当日スタッフを担当しました。またこの機会に、アジア・太平洋各地の手話に関する調査をしました。

■『アジアの手話 第5集』刊行 (2004/06)

2002年にアジア各国から来日したろう者JICA研修員の協力で行われたセミナーと手話調査の報告集が刊行されました。2003年のミャンマー現地調査に基づいた小論「ミャンマーの手話: 単一の言語か、二つの言語か」も掲載されています。

■ミャンマーのヤンゴンろう者協会を訪問 (2003/12/19-23, ヤンゴン)

全日本ろうあ連盟アジアろう者友好基金からの委託として、12月19-23日にミャンマー(ビルマ)のヤンゴンろう者協会を訪問・調査しました。調査の結果は以下の文献で公開されています。

□日本聴力障害新聞
「三輪自転車など贈呈: アジアろう者友好基金ミャンマーへ」
『日本聴力障害新聞』(全日本ろうあ連盟) 第640号 (2004年2月1日): 1, 4面.

□季刊みみ
「アジアのろう者事情: ミャンマーのろう運動、ろう教育、手話の概況」
『季刊みみ』(全日本ろうあ連盟) No.103 (2004年春): 76-79.

□アジアの手話 第5集
亀井伸孝. 2004.「ミャンマーの手話: 単一の言語か、二つの言語か」
日本手話研究所外国手話研究部編.『アジアの手話 第5集』
東京: 財団法人全日本ろうあ連盟日本手話研究所. 10-19.

■第9回アジア手話セミナー/アジア各地の手話調査 (2003/11/08-09, 神戸)

アジア8ヶ国(カンボジア、中国、インドネシア、マレーシア、ネパール、パキスタン、フィリピン、タイ)から来日したろう者JICA研修員の方々を招いて神戸で行われた研究・交流行事「第9回アジア手話セミナー」の準備と当日スタッフを担当しました。またこの機会に、アジア各地の手話に関する調査をしました。

■アフリカろう者JICA研修員との意見交換会 (2003/11/01, 東京)

JICA研修員として来日し、日本障害者リハビリテーション協会で研修中のアフリカのろう者、アサレさん(ガーナ全国ろう者協会会長)とカムワンバさん(ザンビアのろう学校教員)のお二人と会い、インタビューする機会をもちました。

■連載「アフリカのろう者」(2002/12-2006/03)

日本手話研究所所報『手話コミュニケーション研究』に、シリーズの論文「連載・アフリカのろう者」を執筆しました(2006年3月で連載終了)。

(回)タイトル掲載巻号 (刊行年月): 掲載ページ
(1)アフリカの国々とろう者No.46 (2002.12): 26-32
(2)アフリカで話されている手話No.47 (2003.3): 50-55
(3)アフリカにもたらされた外来手話No.49 (2003.9): 58-65
(4)外来手話をめぐる論争No.50 (2003.12): 44-53
(5)ろう者たちのアメリカ観No.51 (2004.3): 55-62
(6)アフリカろう教育の父フォスターNo.52 (2004.6): 47-54
(7)ミッションろう教育の展開
および付録コラム「ベナン便り」
No.53 (2004.9): 56-62
(8)フォスターのトータル・コミュニケーションNo.54 (2004.12): 58-64
(9)ろう者たちの教員研修No.56 (2005.6): 45-52
(10)フォスター世代は今
および特別インタビュー「夢は『アフリカろう者連合』: ケニアのろう者カキリ氏は語る」
No.57 (2005.9): 41-49
(11)いくつものアパルトヘイトNo.58 (2005.12): 46-53
(12)グローバル化の中でNo.59 (2006.3): 83-89


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