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アジア経済研究所

最終更新: 2009年4月2日

2005年4月より2009年3月まで、日本貿易振興機構アジア経済研究所の研究会委員を務めました。アフリカ諸国における現地調査に基づき、開発途上国におけるろう者と人間開発の諸問題、とりわけ教育・言語政策の問題を中心に研究を行いました(2期の任期終了)。

■2007年4月-2009年3月 (終了)
「障害者の貧困削減──開発途上国の障害者の生計」
[2007年度 No. 1-13] [2008年度 No. 1-13]

■2005年4月-2007年3月 (終了)
「開発問題と福祉問題の相互接近──障害を中心に」
[2005年度 No. 4-26] [2006年度 No. 4-29]


書籍

障害と開発

■2008年2月 [日本語]
亀井伸孝. 2008.「ろう者における人間開発の基本モデル: アフリカのろう教育形成史の事例」森壮也編『障害と開発: 途上国の障害当事者と社会 (研究双書 No.567)』千葉: 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 201-228.

【冒頭】
本章は、ろう者(手話を話す耳が聞こえない人々)における人間開発のあり方について検討することをテーマとする。

この問題を考えるとき、「ろう者が手話を話す言語集団を形成している」という特性を抜きに論じることはできず、その開発を計画するためにはこれまでにない新しいモデルが必要となる。このため、本章はこれまでの「障害」のとらえ方を再検討し、その課題を指摘することから始めなければならない。

なお、本報告のもととなった調査は、1997〜2006年にかけて、西・中部アフリカ諸国(カメルーン、ガボン、ベナン、ガーナ、ナイジェリア)のろう者コミュニティにおける文化人類学的フィールドワークにより行われた。ろう者が形成する手話言語集団の実態を学び、それに即した開発のあり方を考える際には、当該社会の文脈において集団の状況を全体的にとらえる文化人類学の方法が有効であろう。これらの国々のろう者の手話、文化、歴史に関する詳細な民族誌的記述は別途刊行したため(亀井[2006a])、ここではとくに「障害と開発」という文脈に関わる諸問題を検討し、ろう者特有のニーズに基づいた開発の基本モデルを示すことに議論をしぼりたい。

【目次】
第1節 はじめに: 障害をめぐるモデルとろう者
第2節 ろう者における開発と障壁
第3節 アフリカのろう教育形成史
第4節 他地域との比較
第5節 人間開発のもうひとつの課題
第6節 おわりに: 集団モデルの有用性と必要性

【入手方法】
アジア経済研究所のサイト、または一般書店でご注文ください。


報告書・雑誌

■2009年9月 [日本語]
亀井伸孝. 2009.「公務員無試験採用制度の達成と課題を中心に: コートジボワールの障害者の生計」『アジ研ワールド・トレンド』(日本貿易振興機構アジア経済研究所) 168 (2009.09): 28-31.

【要旨】この小論のもととなった現地調査は、「障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計」研究会の活動の一環として、2008年10月に行われた。コートジボワール政府は、障害をもつ人たちを公務員として無試験で採用する制度をもっている。一般には、公務員になるためには採用試験に合格しなければならないが、障害をもつ人たちに対して、その試験を免除して採用するという措置である。

同国における短期調査の結果、障害をもつ人たちの階層が二分していること、とくに、公務員として採用され、当事者運動に邁進できる階層と、路上の雑業などをなりわいとする所得の低い、あるいはないに等しい階層があることが浮き彫りになった。

とはいえ、貧困状態にある人たちにおけるあっけらかんとした明るさは、調査で訪れた筆者の印象に強く残る。このような人たちを「低開発アフリカにおける無策の被害者」と断定的に描くのも、また、ためらわれてしまう。

文化人類学的な参与観察は、信頼関係に根ざした長期調査のなかで現場を理解することを特徴とするため、しばしば現状肯定的な結論を導く傾向があるかもしれない。一方、介入を予期しながら調査に入る開発研究者は、むしろ国際比較などを念頭に、開発途上国の諸現象を、改変を要する「問題」という前提とともにとらえる傾向をもつであろう。

アフリカの状況においては、先進国の社会福祉政策との落差を強調するよりも、むしろ貧困状況のなかにおける現実の生活戦略を調査者が学び、それを助長していく形での提言と支援が功を奏するのではないだろうか。「障害と開発」は、文化人類学と国際開発研究の思想と方法が、幸福な出会いをすることができるフィールドのひとつにほかならない。

【目次】
1. 一枚の笑顔の写真
2. 調査の方法と工夫
3. 人口と社会福祉政策
4. 障害者公務員無試験採用制度
5. 個人の生計と生活上のバリア
6. 笑顔の周りに資源の配置を

【入手方法】
『アジ研ワールド・トレンド』のサイト、または一般書店でご注文ください。

■入稿済 [日本語]
亀井伸孝. 入稿済.「コートジボワールの障害者の生計: 公務員無試験採用制度の達成と課題を中心に」森壮也編『障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計 最終報告書』千葉: 日本貿易振興機構アジア経済研究所.

第9章 コートジボワールの障害者の生計: 公務員無試験採用制度の達成と課題を中心に

【要旨】
貧困削減の問題を検討するときに、障害の問題を避けて通ることはできないが、アフリカにおける障害者に関するデータは乏しく、実態の把握が急務である。2008年10月、コートジボワール共和国アビジャンにおいて、障害をもつ個人、団体、学校、関係政府機関を対象とした現地調査を行った。本章では、この現地調査において得られた統計資料、障害者団体での聞き取り、障害をもつ個人へのインタビューや参与観察などにもとづき、同国の障害をもつ人びとの生計、労働、政策の概要を示す。とりわけ、アフリカにおいてきわめてユニークな試みであるといえる障害者公務員無試験採用制度を中心に、同国の現状と課題を当事者の視点に即して浮き彫りにすることを試みる。これらをふまえ、アフリカ社会の特性を念頭に置いた障害と開発の研究の展望について触れる。

【キーワード】
アフリカ、コートジボワール、障害者、生計、障害者公務員無試験採用制度

【目次】
はじめに: アフリカにおける障害者調査の意義
第1節 調査方法
 1. 調査地と調査期間
 2. 調査対象
  (1)公的機関
  (2)障害当事者団体
  (3)特別支援学校
  (4)障害をもつ個人
 3. 調査方法と収集データ
  (1)統計資料などの文献収集
  (2)調査票
  (3)参与観察と自由会話
  (4)調査言語
  (5)調査助手
第2節 調査結果
 1. 障害者数と国勢調査
 2. 政府機関
 3. 障害者関連法と政策
 4. 障害者公務員無試験採用制度
 5. 学校と教育
 6. 障害当事者団体と諸活動
 7. 個人の生計: 調査票から
 8. 個人の生活感覚: 直接観察と自由会話から
 9. そのほかのトピック
  (1)バリアの輸入
  (2)文化依存的な「障害」
  (3)戦争と障害者の生活
第3節 考察
 1. 公務員無試験採用制度の光と影
 2. アフリカ障害者の生活戦略
 3. アフリカ社会の特性に関わる問題群
おわりに: アフリカの特性に根ざした「障害と開発」研究
謝辞
参考文献

■2008年3月 [日本語]
亀井伸孝. 2008.「途上国障害者の生計研究のための調査法開発: 生態人類学と「障害の社会モデル」の接近」森壮也編『障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計 中間報告』千葉: 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 31-47.

【要旨】開発途上国の障害をもつ人びとの生計の実態を明らかにするとともに、その人間開発のプロセスに障壁をもたらす社会的要因の除去と、利用可能な資源の開発を提言するためには、現地調査にもとづいた実証的研究が必要である。ただし、障害の要因を社会環境に求めようとする「障害の社会モデル」を前提とした調査を立案、実行しようとする場合、個人や集団の生活と生計に障壁をもたらすと考えられる要因があまりに多岐にわたりすぎるため、質問紙の調査項目の数がかぎりなく増加していくなどの問題を抱えこむこととなる。本論では、これまで障害の分野とは関わりが薄かった生態人類学(人間と自然環境・資源との関わりを明らかにする人類学の一分野)の概要を紹介しつつ、この分野が「障害と開発」研究と多くの共通点をもつことを指摘する。そして、「障害の社会モデル」が視野に入れようとする多様な社会的要因を、調査対象者の生活様態に即した形で効率よく分析するにあたり、生態人類学の調査法が有効な手段となりうることを示す。途上国の障害者の生計研究において生態人類学的アプローチがなしうる寄与と課題をまとめ、各種の調査法の長所を活用する効果的な組み合わせ方に関しても検討する。

【キーワード】
生態人類学、障害の社会モデル、調査法、参与観察、計量的手法

【目次】
1. はじめに: 障害観の転換と調査法
2. 障害の社会モデルが抱えた課題
3. 生態人類学とその調査法
4. 生態人類学的アプローチの活用
 長所1: 重要要因の抽出
 長所2: 量的な把握
 長所3: 想定外の事態への対処
5. 生態人類学と「障害の社会モデル」の接近
6. おわりに: 複数の調査法の共同作業
謝辞
文献

【入手方法】
『障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計 中間報告』(PDFで全文ダウンロードできます)

■2006年12月 [日本語]
亀井伸孝. 2006.「開発において手話の自由を: ろう者の言語的自由と豊かさに関する逆説」『アジ研ワールド・トレンド』(日本貿易振興機構アジア経済研究所) 135 (2006.12): 16-19.

【要旨】先進国と途上国を比べて論じるとき、一般に「豊かな国ほど個人の自由度が高い」と考えられがちである。しかし、ことろう者の言語の問題に限っては、裕福な国・地域・階層のろう者ほど、かえって手話を話す自由が奪われるケースが多かったという奇妙な逆説がある。私たちはろう者のための開発を検討するにあたり、言語的自由を奪われてきたろう者の歴史から真摯に学び、その自由を妨げないような形でエンパワーメントを考えていく必要がある。

【目次】
1. ろう者の言語、手話
2. 先進国における手話の抑圧: ヨーロッパ・日本
3. ろう者によるろう教育事業: 西・中部アフリカ
4. 人種別ろう教育の矛盾: 南アフリカ・アメリカ
5. なぜ豊かさは言語的自由を奪ったのか
6. ある逆コースの事例: ガボン
7. 言語的自由を通したエンパワーメントへ

【入手方法】
『アジ研ワールド・トレンド』のサイト、または一般書店でご注文ください。

■2006年3月 [日本語]
亀井伸孝. 2006.「ろう者によるろう教育事業: 西・中部アフリカのろう教育形成史の事例」森壮也編『「開発問題と福祉問題の相互接近: 障害を中心に」調査研究報告書』千葉: 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 119-138.

【要旨】本章では、手話を話すろう者における人間開発のあり方について検討する。西・中部アフリカにおいて、ろう者たちが主導的な役割を担ったろう教育事業の事例に注目し、ろう者の教育開発において手話とその言語集団がきわめて重要な意味をもっていたことを明らかにする。それをふまえ、少数言語集団というろう者の特性をふまえた開発計画の必要性、ならびに、個人中心のモデルをこえた新しいパラダイム(集団モデル)の必要性を述べる。

【キーワード】西・中部アフリカ、手話、ろう者によるろう教育、言語集団、集団モデル

【目次】
第1節. はじめに: 障害の社会モデルとその課題
第2節. ろう者の開発における障壁
第3節. 西・中部アフリカのろう教育事業
第4節. アフリカにおけるろう者の達成と課題
第5節. 集団モデルの有用性と必要性

【入手方法】
『開発問題と福祉問題の相互接近: 障害を中心に』調査研究報告書(PDFで全文ダウンロードできます)


現地調査

■2008年10月
コートジボワール共和国における人類学的/開発学的調査
テーマ: 障害者の生計と労働


学会・研究会発表

■2008年11月29日 [英語]
Kamei, Nobutaka. 2008. The livelihood of people with disabilities in West Africa: Case of Côte d'Ivoire. In: International Workshop "Poverty reduction for the disabled: Livelihood of the disabled in developing countries" (「障害者の貧困削減:開発途上国の障害者の生計」研究会国際ワークショップ) (2008年11月29日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

■2008年11月15日 [日本語]
亀井伸孝. 2008.「コートジボワールの障害をもつ人びとと労働、政策: 2008年アビジャン調査報告」日本貿易振興機構アジア経済研究所「障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計」研究会 (2008年11月15日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【キーワード】アフリカ、コートジボワール、障害、労働、障害者公務員無試験採用制度

【要旨】アフリカにおける障害と開発に関するデータは乏しく、実態の把握が急務である。報告者は、2008年10月にコートジボワール共和国アビジャンにおいて障害をもつ人びと、団体、学校、関係政府機関を対象とした現地調査を行った。本報告では、統計資料、障害者団体での聞き取り、障害をもつ個人へのインタビューなどにもとづき、同国の障害をもつ人びとの生計、労働、政策の概要を紹介する。とりわけ、アフリカにおいてきわめてユニークな試みであるといえる障害者公務員無試験採用制度の光と影を中心に、同国の現状と課題を当事者の視点に即して浮き彫りにすることを試みたい。

■2008年1月12日 [日本手話]
亀井伸孝. 2008.「途上国障害者の生計研究のための調査法開発: 生態人類学と『障害の社会モデル』の接近」日本貿易振興機構アジア経済研究所「障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計」研究会第12回研究会 (2008年1月12日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

2007年度末中間報告書の概要発表。

■2007年10月8日 [日本語; 日本手話]
亀井伸孝. 2007.「途上国障害者の生計研究における質的調査の役割: 寄与と課題」日本貿易振興機構アジア経済研究所「障害者の貧困削減: 開発途上国の障害者の生計」研究会第9回研究会 (2007年10月8日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【要旨】途上国の障害をもつ人びとの生計の実態について明らかにし、あわせてその人間開発の過程に障壁をもたらす社会的要因を指摘するためには、現地調査にもとづいた実証的研究が必要である。生計調査においては、しばしば質問紙を用いたインタビューが行われるが、本発表では、障害者の生計研究においてその調査法がどれほど有効であるかを検討しようとする。

「障害の社会モデル」を前提とした調査を立案し実行する場合、障壁をもたらすと想定される社会的要因があまりに多様すぎるがゆえに、質問紙が膨大な分量となってしまうだけでなく、調査者が想定していない事象をすくいとれない可能性もはらんでいると考えられる。

長期参与観察に基づいた事例研究は、このような質問紙調査の不備を補うとともに、社会モデルが視野に入れようとする多様な社会的要因を、調査対象者の生活に即した形で効率よく拾い出す手段となる可能性がある。参与観察調査が生計研究にどのような寄与をし、またどのような課題を抱えているかを分析する。あわせて、各種の調査法の長所を活用するための、効果的な組み合わせ方についても議論したい。

事例としては、これまでの西・中部アフリカ諸国におけるろう者(手話を話す聴覚障害者)たちの教育と労働およびそれに関する調査の例を示す。

【キーワード】途上国の障害者; 生計; 調査法; 質的調査; 参与観察; 事例研究

■2006年11月 [日本語]
亀井伸孝. 2006.「アフリカ比較ろう教育研究: 隷従の中の豊かさか、自由の中の貧困か」国際開発学会第17回全国大会, 企画セッション「障害と開発: 開発から見えてくる障害、障害から見えてくる開発」 (2006年11月, 東京都文京区, 東京大学).

【要旨】世界各国で障害児の統合教育が推進される中、ろう者は「手話を話す」という固有の言語的ニーズをもつため、ろう教育での手話使用やろう学校存続の必要性は、近年国際的にも認められつつある(「サラマンカ声明」ほか)。しかし、手話を教授言語とする教育を理想的に実現することは難しく、開発途上国においても大きな課題である。

報告者は、1997年から中部・西アフリカ諸国におけるろう者の手話言語とろう教育に関する人類学的調査を行ってきた。本報告では、ある意味で好対照を示すアフリカの二つの国の事例を比較し、ろう者の人間開発において有効な教育・言語政策とは何かを検討する。

ガーナは政府がろう教育の整備に力を入れてきた国だが、それは功罪両面をあわせもっている。もともとろう者によってろう教育が始められたこの国では、政府がろう学校を国有化し、大学に教員養成課程を設け、設備と人材の拡充を図ってきた。ところが教員の専門性を高めた結果、高等教育にアクセスしづらいろう者が教員に採用されにくくなり、聞こえる教員たちによる、ろう児に分かりにくい手話で授業が進められるという事態を招いた。

教授言語としての手話という点では、ろう教育が私立学校にゆだねられているカメルーンの方が自由度が高い。ろう者たちが自分たちで学校を作り、自らの言語である手話で教えているからである。ただし、経営難に陥っている学校が多く、すでに閉鎖されてしまった例もある。

マジョリティに無理に同化させるのでもなく、さりとて分離によって困窮に陥ってしまうのでもなく。成人ろう者の手話言語の能力を、教育の中で最大限に活用するための、新しい教育開発モデルが求められている。

※本研究会のメンバーにより、国際開発学会で初めて企画分科会「障害と開発」が行われました。

■2006年10月14日 [日本手話]
亀井伸孝. 2006.「アフリカのろう教育比較研究: ガーナ・カメルーン・ナイジェリア」日本貿易振興機構アジア経済研究所「開発問題と福祉問題の相互接近」研究会第8回研究会 (2006年10月14日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【要旨】ガーナ、カメルーン、ナイジェリアの3ヶ国のろう教育史を比較する。いずれの国でもろう教育は私立学校において始められ、早くからろう者による手話での教育が影響力を持っていた。しかし、政府との関係において三つの国は異なる道を歩むこととなり、現在のろう教育やろう者コミュニティの活動にも違いが見られる。開発途上国において、手話を教授言語とするろう教育を中心にしたろう者のエンパワメントを図る際、政策/教育開発/資源分配/支援はどのようにあるべきだろうか。

■2006年7月29日 [日本語]
亀井伸孝. 2006.「ろう者・教育・人間開発: 西・中部アフリカの事例」日本貿易振興機構アジア経済研究所夏期公開講座・コース6「障害と開発: 開発のイマージング・イシュー」(2006年7月29日, 東京都港区, ジェトロ東京本部).

■2006年6月26日 [日本手話]
亀井伸孝. 2006.「アフリカ手話言語研究の現在: LEA2006報告」日本貿易振興会アジア経済研究所「開発問題と福祉問題の相互接近」研究会第3回研究会 (2006年6月26日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【要旨】2006年6月にノルウェーのオスロ大学で開催されたアフリカ言語・教育会議 (Languages and Education in Africa Conference (LEA2006)) の参加報告を行う。とくに、アフリカ各地の手話言語とろう教育に関わる研究成果の現状と課題をまとめた。

■2005年12月19日 [日本手話]
亀井伸孝. 2005.「文化的多様性の中のマイノリティの権利: ろう者観/手話観の多様性の事例から」(内藤順子氏講演「チリにおけるCBRをめぐる諸問題」におけるコメント) 日本貿易振興機構アジア経済研究所「開発問題と福祉問題の相互接近」研究会第8回研究会 (2005年12月19日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【要旨】ろう者は手話という言語を世界各地で自然発生的に生み出してきたが、これは地域、時代によらずおおむね普遍的な現象と言ってよい。一方、手話を取り巻く聞こえる人々の文化や制度はきわめて多様で、手話の使用を奨励する国もあれば、教育での手話使用を禁じてきた国もある。後者の場合、多くのろう者が身体的苦痛を覚えることになるが、人類学者は「文化的多様性」と称して現状を手放しで擁護してよいものかどうか。

■2005年10月31日 [日本手話]
亀井伸孝. 2005.「手話と潜在能力: 西アフリカのろう教育形成史」日本貿易振興会アジア経済研究所「開発問題と福祉問題の相互接近」研究会第7回研究会 (2005年10月31日, 千葉市美浜区, 日本貿易振興機構アジア経済研究所).

【要旨】ろう者たちは、世界各地で手話言語を話すコミュニティを形成してきた。この報告では、西アフリカのナイジェリアを拠点としてアフリカ13ヶ国に展開した、ろう者たちによるろう教育事業とその影響を事例として紹介する。ろう者の潜在能力に着目した人間開発を計画する上で、手話言語集団の形成を柱とする教育・言語政策が不可欠であることを論じる。


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