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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

ジンルイ日記

つれづれなるままに、ジンルイのことを
2004年9月

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最終更新: 2004年9月29日
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■本を手づかみで食べるこどもたち (2004/09/29)
■憲法改正に続くもの (2004/09/19)
■逃げられないドラマ:『華氏911』 (2004/09/18)
■ハリー・ポッターの正体 (2004/09/16)
■ベナンから帰りました (2004/09/15)


2004年9月29日 (水)

■本を手づかみで食べるこどもたち

吐き気をもよおすほど不快なテレビCMを見た。途上国の学校給食を援助しようというキャンペーンだという。
アフリカとおぼしき学校。
黒人のこどもたちが、教科書を読んでいる。
教科書が、見る見るうちに米飯のかたまりに化ける。
大勢のこどもたちが手を伸ばし、それを手づかみでむしゃむしゃと食べる。
学校給食を援助するための寄付を呼びかける。
「本を読む余裕もない、飢えたあさましいアフリカのこどもたち」。つまり、そういうことを言っている。

人種差別広告ですよ、これは。


2004年9月19日 (日)

■憲法改正に続くもの

憲法第九条を変えたら、何が続くだろう。あっというまに日本は軍需産業大国になりそうな気がする。

日本の知識と科学技術の集合体は、第九条の呪縛から解放されたら、またたく間に多くの兵器を有力商品に育て上げ、世界の戦争ビジネスに参入することだろう。

私が何よりも恐ろしいと思うのは、日本経済がじんわりと軍需依存体質になっていくことである。労働者の幸せのために、武器を使い続けなければならなくなる。戦争を止められない国になる。

「日本は自動車と学校を作る国だね」。私はアフリカでいつもそう言われてきた。しかし、そう言ってもらえなくなる日は近いのかも知れない。


2004年9月18日 (土)

■逃げられないドラマ:『華氏911』

マイケル・ムーアのドキュメンタリー『華氏911』を見た。たいそうえぐい、後味の悪い映画だった。

けなしているわけではない。それだけ効果があったという意味ではすぐれた映画だった。ただ、笑いとともに元気に運動をまき起こそうというもくろみだとすれば、私にはちょっときつすぎた。

簡単な話、これがハリー・ポッターだったら、映画が終われば私たちはよそ者になれる。「すごかったねー 」過去形で感動やスリルを語ることができる。

この映画の主演ブッシュ氏は、まぎれもなくこの地上で現実の権力を握り、世界の政治経済を左右する人物。映画館を出た後こそが、本当のドラマの始まりなのだ。

映画館を出ると、そこは週末の人でにぎわう商店街。表層的な平和の風景が、残酷なものに見えた。どこまで行っても映画のストーリーから逃げることができない、奇妙な圧迫感をひきずりながら、曇り空の下を家路についた。


2004年9月16日 (木)

■ハリー・ポッターの正体

帰りのエールフランス機内で映画を付けたら、『ハリー・ポッター』をやっていたので、見るともなしにぼんやりと見ていた。

ちょっと古風な妖怪がいろいろ現れて、味方になったり敵になったり、バタバタする。

…あぁ、なるほど。これは「イギリスの鬼太郎」なんだ。と思ったら、何となく合点がいった。


2004年9月15日 (水)

■ベナンから帰りました

西アフリカの調査地ベナン共和国から帰りました。

・赤道間近なのに、けっこう涼しかった。
・社会主義時代の遺跡を見物できた。
・奴隷貿易の史跡を訪ねて血塗られた歴史を学んだ。
・ベナンのろう者は、いろんな意味で強かった。

滞在の様子は、おいおいアップしたいと思います。取り急ぎごあいさつのみ。



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