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亀井伸孝の研究室
亀井伸孝

ジンルイ日記

つれづれなるままに、ジンルイのことを
2004年11月

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最終更新: 2004年11月24日
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■次の停車駅、「呪詛」 (2004/11/24)
■「あいのり」は人類の原像 (2004/11/22)
■口の中の社会的事件 (2004/11/19)
■テレビの中の京都の紅葉 (2004/11/18)
■潜水艦に気付く感覚 (2004/11/17)
■料理教室で (2004/11/07)


2004年11月24日 (水)

■次の停車駅、「呪詛」

通勤電車でのこと。車内の電光掲示板が光った。

Next stop is "Juso". 

次の停車駅、「呪詛」。う、朝から悪夢か…。

やがて電車は「十三(じゅうそう)」に着いた。


2004年11月22日 (月)

■「あいのり」は人類の原像

人類学的に一番面白い番組は?ときかれたら「あいのり」と答えると思う。

小集団でこちょこちょとコミュニケーションして、ほれたはれたを繰り返し、メンバーを入れ替えながら移動していく。これこそ、数百万年にわたって私たち人類がやってきた生き方の基本形だからだ(いや、もっと前からだな)。

やがてホモ・サピエンスになり、大都会ができ、核兵器まで作ったところで、人類は結局どこでもそういうことをやっている。これは私たちの自画像でもある。

人類の原像を見せてくれるこの番組に、一票。


2004年11月19日 (金)

■口の中の社会的事件

舌炎(舌の上にできる口内炎のようなもの)ができた。

痛くて痛くてしかたない。長時間しゃべり続けることが苦痛だったので、授業を半分くらいで終わらせてもらった。受講しているみなさん、ごめんなさい。

口の中のできものなど「私的な領域のきわみ」だと思っていたが、実は社会的な影響をもたらす大事件だった。直径たった3ミリの舌の上のクレーターは、150人もの人々の午後の予定を狂わせてしまったのだ。

もっとも、お望みならば、舌を使わずに手話で講義を続けてもよかったんですが。希望する人がいなかったので、やめました。


2004年11月18日 (木)

■テレビの中の京都の紅葉

「以上、紅葉の京都からお伝えしました!」

朝、コーヒーを飲みながらニュースを見ていると、紅葉色づく寺の境内からアナウンサーが中継している。へえ、今っていい季節なんだねえ。京都に住んでいながら、こういうことはテレビから知ることが多い。

そして、混み合う通勤電車に乗って京都を出る。仕事が終わってこの町に戻ってくるのは、晩の10時くらいかな。もちろん、ライトアップも何も終わった時間帯。

たまには、京都でのんびり紅葉でも見たいよね。なんて、冗談ぬきで思ったりする。


2004年11月17日 (水)

■潜水艦に気付く感覚

中国の潜水艦が、日本の領海に侵入したことが発覚(2004年11月10日)。すぐに自衛隊が発見して政府が抗議、中国も認めた。

素人として思ったことは「そんなこと、よく気付いたよね」。テレビで見ていても、ただの青い海原にしか見えない。この波の下のどこかに潜水艦が来ているなど、私にはぜったいに分からない。

もちろん、こういうことを監視するシステムがあり、いつもだれかが目を光らせているから分かるのだ。足に近づく蚊を気にするみたいに、日本の領海に入ってくる「異物」を、自分のことのようにいつも気にしている人たちが、どこかにいる。

たぶんそういう仕事をしている人たちは、国の領海を自分の身体のように感じているんでしょうね。自動車に乗ったら、身体感覚が車の大きさにふくらむのと同じで。

国のサイズの身体感覚。ああ、これが「国体」ってやつか、と思った。


2004年11月7日 (日)

■料理教室で

自治体主催の料理教室という催しに参加してみた。

参加者約100人、見渡す限り女性だった。男性は7-8人のみ。決意を秘めたような中高年の男性たちが、エプロンをかけて座っていた。

私? 私はこういうとき、居心地の悪さを感じることはほとんどない。職業柄(?)、何事もフィールドワークだと思ってしまえるから。何か笑えるネタはないかいな、と探して楽しんでいる。

発見その一。料理の講師は全員男性だった。不思議ですね。マイノリティなのに。

発見その二。主婦が料理のことを何でも知っているわけではないということを知った。けっこう素朴な質問が相次ぐし、自己流でやっている人も多いみたい。

うん。おもしろかった。ちょっとはまりそうです。



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