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発表要旨
最終更新: 2007年3月19日

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関学COEワークショップ「多文化と幸せ」
2005年1月25日

「市民活動へのICT (情報通信技術) 支援と多文化共生」
吉野 太郎 (関西学院大学)

キーワード:多文化共生、ICT(情報通信技術)、中間支援、自助グループ、当事者支援、アカデミック・ハラスメント、コミュニティ


■発表の要旨
多文化・幸せとはなにか、それを手助けし強めていく方法について、筆者が実際に行っている・関わりをもっている活動をライフヒストリーとして語ることでその関連を整理し、今後のこの研究会の活動に役立つ視点を提供することを試みた。基本軸として10年以上関わっているICTを活用した市民活動・NPO活動の支援、および10年近く関わりがある在日外国人支援・多文化共生を推進する活動を立てて、さらに補助線としてアカデミックハラスメントの被害者支援(当事者支援)を行う活動及び社会の中での科学を考えていく活動をとりあげた。発表を通じて提示したいくつかのポイントをこの要旨でまとめるものとする。

アカデミック・ハラスメント被害者支援の活動からは、多文化・幸せを考える行為を「人類学」「関学COEワークショップ」というアカデミックな場で行うことを見る場合、自らがフィールドとしている場が生み出したり壊したりする幸せや多文化について、全体の境界条件のもと自己言及的に考える立ち位置が必要であることを指摘した。これは、複数の専門性や現場の活動との連携を考える際にも有用である。

また、NPO等のICT支援を行うにあたっては、インターネットとその発展の歴史性をふまえること、また中間支援を行う立場からは当事者に技術移転を行う視点と、ICT/インターネットの世界がさまざまな社会活動や法律の中にある社会空間としてとらえる社会活動が必要になることなどを指摘した。なお、ICT支援の場合でも在日外国人支援の場合でも「支援から自助へ」の流れを踏まえることが重要である。

最後にこの研究会が自律的に動く場として"多文化""幸せ"を考えていくものだとすれば、それぞれのフィールドが単に調査対象としてだけ立ち現れるのではなく、その中にも関わりをもつ側面をどのように評価するかが重要であることなどを論じた。

■参考サイト
市民コンピュータコミュニケーション研究会
ひょうごんテック
NPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク
たかとりコミュニティセンター 及びそこからたどれる諸団体のサイト。

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